子どもの気持ちを「平気でスルー」する

対して精神的に未熟な親は自分のことしか考えないので、子どもが心の内で抱えている思いに気づかない。加えて、子どもの気持ちにとり合わず、精神的に親密になることをいやがる。自分自身の精神的な欲求にすらとまどうので、子どもを精神的にサポートする方法もわからない。

そういう親は、子どもが感情を持てあますと、どうしていいかわからずに怒り、なぐさめるかわりに罰を与えることすらある。こうした反応が、親に助けを求めたいという子どもの本能的な思いを抑えつけ、精神的なつながりを持つための扉を閉ざしてしまう。

親のどちらか一方、あるいは2人ともに未熟で、子どもを精神的にサポートできなかった場合、子どもは親に寄り添ってもらっていないと感じながらも、なにが問題なのかは、はっきりとわからない。

心にぽっかり穴があいたみたいだとか、独りぼっちでモヤモヤした気持ちだと思うかもしれない。心の触れ合いがなければ、こうしたむなしさを覚えるのは正常な反応で、だれにでもみられるものだということさえ、子どもは知る由もないのだ。

 

※本稿は、『親といるとなぜ苦しいのか』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。


親といるとなぜか苦しい――「親という呪い」から自由になる方法』(著:リンジー・C・ギブソン、監修:岡田尊司、翻訳:岩田佳代子/東洋経済新報社)

\ 全世界で大共感の声50万部突破 /

「親のために努力し続けて、しんどい――そんな自分に気づき、涙が止まりません」
「共感できることがありすぎて、すべてのページにマーカーを引きたい」
「未熟な親のもとで育ち、自分を大切にする方法を知らなかった私のために書かれた本」
「これほど人生が変わる本はなかった!」

見た目は大人だが、精神年齢は子どものままの親が子どもを苦しめる。
愛したいのに愛せない親を持つ人が「心の重荷」を降ろす方法