「冬よりも夏の温泉旅行のほうが好き」という永井さん。その理由とは?(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
コロナ禍を経て、旅行の計画を立てている方、慌ただしい日常から離れてリフレッシュしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。そんななか、訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その永井さん「冬よりも夏の温泉旅行のほうが好き」と言っていて――。

ぬるい温泉がだいだいだいだい大好きだ

冬の温泉旅行より、夏の温泉旅行のほうが好きです。なぜなら、ぬる湯にずっと浸かれるから。冬はさすがに、ぬるいと体が冷えてしまいます。

1時間でも2時間でもずーっと浸かってしまうような、ぬるくて、だらっとした温泉が、たまらんのです。

ぬる湯というと、人により感じ方はさまざまですが、体温と近い34〜37度の湯に浸かることを「不感温浴」といい、熱くも冷たくも感じず長湯できる温度とされています。

温泉施設がぬるい状態を保てているのは、多くの人が「気持ちいい」と感じる40〜42度にするための加水・加温をせず、ぬるい源泉をそのまま投入しているケースが多いから。

ぬる湯は、施設側によって「選択」されたものなのです。「浸かるために湧き出てきた」というような絶妙な温度感の源泉を愛しく感じます。