現在20万人以上のフォロワーがいる90歳の大崎博子さん(撮影◎大河内禎)
2023年上半期(1月~6月)に反響の大きかった記事ベスト10をお届けします。第1位は都営住宅で生活費月10万のシンプルな生活を送る大崎博子さんの記事でした。(初公開日:2023年4月10日)日々の思いや、戦争体験などをつぶやくツイッターが注目され、現在20万人以上のフォロワーがいる大崎博子さん。その暮らしぶりは、老後のお手本にしたいアイデアに溢れていて――。  (構成◎篠藤ゆり 撮影◎大河内禎)

生活費は家賃を含めて10万円

大勢の方がツイッターをフォローしてくださるのは、90歳の私がどんなふうにひとり暮らしをしているのか、興味があるからではないでしょうか。

和室とひと続きのダイニングルーム。季節ごとにテーブルクロスを取り換えるのが楽しみ

住まいは、約57平米の都営住宅です。私はシンプルな暮らしが好きなので、モノは極力増やさないようにしています。モノが溢れていると空間を美しく保てないし、つまずいて転ぶ危険も。スッキリした空間に季節のお花やお気に入りの小物を少しだけ飾るととても映えますよ。

ベランダでは季節の花を育てている

月々の生活費は家賃を含めて10万円ほど。手帳にその日の出来事を書くついでに1000円以上の買い物はメモし、それが家計簿代わりです。以前は、イギリスで暮らす娘との国際電話代にヒヤヒヤしましたが、今は無料のLINE電話が使えるので助かっています。

洋服はシンプルなものを少しだけ。そのかわりスカーフやピアスで変化をつけるのが私流。ちなみにピアスの穴は65歳の時に開けました。

前後2段になっている整理ダンスは、夏服、冬服の入れ替えが便利