「やる気はあるけど何を始めたらいいかわからないという人は、自分が昔好きだったことや、ハマっていたことを改めてやってみるのがいいかもしれません」

思い切って習い事やスポーツを始めるのもいいと思います。習得が大変な分、大きな達成感を得られますし、人から褒められることは、大人になるとなかなか味わえない学びの喜びです。脳科学的にも、より難しいことへのチャレンジは認知的負荷が高く、脳がフル回転するので大きな成長が見込めるでしょう。

やる気はあるけど何を始めたらいいかわからないという人は、自分が昔好きだったことや、ハマっていたことを改めてやってみるのがいいかもしれません。三つ子の魂百までというけど、子どもの頃の興味・関心は大人になっても意外と変わっていなかったりする。

だからまずは、自分がどんな人生を歩んできたかを振り返って整理してみれば、やりたいこともおのずと見えてくるはずです。

ここまで言っても腰が重い人は、「友だちの誘いを断らない」ことから始めましょう。「ランチに行こう」「お芝居を見に行こう」と誘われた時、少し面倒だと思っても参加してみるのです。

僕が〈好奇心の塊〉だと尊敬してやまないのが、作家の林真理子さん。今まで興味がなかったことや未経験の分野でも、声がかかればどんどん飛び込んで自分の世界を広げていく。そういう姿は見ていて気持ちがいいものです。

声をかけたほうも「それならまた誘おう」と思えるから、いい循環が生まれる。だから、忙しくて参加が難しい場合も、「面白そうですね、次回はぜひ」と前向きな返事をしましょう。