30年ぶんの思いを全部ステージにぶつけます
高橋 昔、男闘呼組を好きだった子たちは、男闘呼組が活動を休止してから別のロック系バンドに流れた人が多いんですよ。それこそ洋楽にいったりして、僕らをきっかけにロックに目覚めたという人も少なくない。男闘呼組が入り口になったのだとしたら嬉しいですね。
岡本 僕らも、寺岡(呼人)さんと昭次が作ったバンド・Rockon Social Clubに混ぜてもらって。そちらの活動は、今後も続けていく予定です。
前田 皆、それぞれの仕事を抱えて、ここまで30年かけて生活の基盤を作ってきました。そんななかで再び男闘呼組をやってみたら楽しかった。だから今回も、昭次が作ったバンドに「混ぜて!」って言って混ぜてもらった、という感じです。
岡本 男闘呼組とは全然違うサウンド、楽曲で、メッセージ性もある。呼人さんがいることで、男闘呼組との化学反応が起きている気がします。
成田 バリバリのハードロックもあって、この先も常に進化していくんじゃないかなと予感させるバンドです。
高橋 これがまた楽しいんですよ。でもその前に、まずは男闘呼組のラストツアーです。
成田 第二章ですね。男闘呼組があって、そこにRockon Social Clubも潜んでいるという、2つのバンドの違いを感じていただけるのも醍醐味かなと思います。去年とはまた違う、新しくなった僕らに期待していてほしいです。
岡本 活動を休止していた時間を帳消しにできるくらい、いろいろな場所に行けるだけ行こうと思っています。僕らのことを初めて見る人もいるでしょう。来てくれた人に、音楽の楽しさとか、生きることの素晴らしさとか、今ここにいることの幸せとか、そういうものを感じていただける時間にするつもりです。永遠に心に残るライブをお見せしますので、ぜひ会場に足を運んでください。
高橋 2023年8月25日、日本武道館の公演をもって男闘呼組は解散します。男闘呼組という名前で活動するのは、このツアーが最後です。自分たちが持っているすべての力を注いで、男闘呼組の集大成を皆さんにお見せしますので、ぜひ目に焼き付けてください。
前田 30年ぶんの思いを全部ステージにぶつけて、最高のパフォーマンスをお見せします。最高の男闘呼組の姿を胸に刻んで帰っていただけるよう全力でラストステージに臨みますので、楽しみにしていてください。
岡本 こういう年齢になると、皆いろいろ大変だったりするんだよね。僕自身、あまり過去を振り返ることはしないんだけど、まあ昔があって今があるのかな、とも思うし……。なのでファンの皆さんも、男闘呼組のライブを観て「若かったあの頃、こんな希望を持っていたな」と当時のことを思い出しつつ、「また明日から頑張ろう」と思ってもらえたらいいなと。今はそんな気持ちでいます。
高橋 健康に気を付けて、最後まで走り抜こう。……って言うか、52公演って50代がやるスケジュールじゃないよね!?(笑)
一同 あははは、頑張ろう!(笑)