余命宣告はしたほうがいい

余命宣告は本人も家族もショックだが、私はしたほうがいいと思う。心の準備ができるし、遺影の撮影ができるからだ。

これができていないと、スナップ写真を引き伸ばすことになり、ぼけぼけ。観光先での写真とかだと、強風にあおられて頭もボサボサだったりする。これじゃあ、故人がかわいそうだ。

特に病気することもなく、健康長寿を全うしている場合、ちょっと若めの、若すぎない頃に遺影の撮影をしたほうがいい。

年は取っているけどまだきれい、という範囲の。七十代の写真であれば、八十代、九十代でも使えるだろう。

「遺影の撮影、しときましょうね~」

とは言いづらいだろうから、喜寿、米寿のお祝いの際などに、ちょうどドレスアップしているから記念撮影しましょうと、写真館などでプロのカメラマンに撮ってもらうのだ。

遺影は喜寿、米寿のお祝いの際などにプロのカメラマンに撮ってもらうと良い(写真提供:Photo AC)