老後のあれこれを綴る本を出して
けいこ 今度出るお父さんのエッセイ、そのタイトルもずばり、『じじぃは蜜の味』。
和夫 「じじぃになるのも悪くないよ」と。「蜜」というのは、僕が毎日ハチミツをなめていることから。これが甘くておいしくて、体にもいい。まさに、じじぃの日々がそうなのです。
けいこ 本の形になって読んだけれど、「お父さんらしい文章だな」と思った。物事にいちいち突っかかっていく感じとか。
和夫 揚げ足とったり、性格が悪いって?
けいこ いや、そうじゃなくて(笑)。私もちょっと似た部分があるし。
和夫 物事にはいろいろな見方があるからね。裏側や斜めから見るのも楽しい。僕はずっと歌をつくってきたけれど、チクッと他人や世間を刺すようなものはなかなか歌にはできない。歌とは違う場所で、言いたいことや思いを伝えられるのはいいよね。