相続で子どもがもめるのは親のせい

相続で子ども同士がもめることがあるならば、いちばん悪いのは親です。

「あんたにあげるからね」と、みんなに同じことを言ってはいけません。

相続で子ども同士がもめることがあるならば、いちばん悪いのは親です(2021年9月撮影。写真:本社写真部)

ダイヤの指輪をみんなに「あげる」と言いながら、指輪は1個しかないのでは? 言われたほうは当てにして、「私のものだ!」と大げんかになるわけです。

心当たりのある方は、その指輪を直ちに売って、小さい指輪を相続人数分買い直してくださいませ。

私の場合は家族が独身の娘ひとりだけですから、まあ寂しいものです。

寂しいけれど、寂しいということは面倒がないということ。

相続人がひとりじゃけんかのしようもありませんから。

※本稿は、『老いの地平線 91歳 自信をもってボケてます』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。


老いの地平線 91歳 自信をもってボケてます』(著:樋口恵子/主婦の友社)

老いのトップランナー・91歳の評論家 樋口恵子さん。
脳科学者・瀧靖之教授(東北大学加齢医学研究所)から「樋口さんの生活・習慣は、脳によいことばかりです!」と絶賛された暮らしとは?

ボケるのが怖い人、老後の暮らしを心配している人、まだまだ夢をもって超高齢期を迎えたい人、親や祖父母世代が認知症になったらどうしようと悩む若い人、どんな世代にでも、男女差なく読んでいただきたい本です。