女性はジェントルマン精神に惚れる

それと、依怙贔屓(えこひいき)も大事。

娘よりもおよめちゃんよりも、当然よその女性よりも妻を優先しなきゃ。妻が若い女性を見て「きれいねぇ」と溜め息をついたら、すかさず「若いときのきみのほうがきれいだったよ。今のほうがもっときれいだし」な〜んて言ってみ! 再び、恋に落ちるよ。ほんとです。

生殖期間が終わって、世間でいう老域に入っても、共感してもらった瞬間、依怙贔屓してもらった瞬間、恋に近い感情がふっと湧き上がる。それが女心である。

男性脳が好きな正義(ことの是非)は、この際脇に置いて、ほんの少し甘い嘘をついてもいいのでは? 妻だって、そんなのエスプリだとわかってて、それでも、それをしてくれるジェントルマン精神に惚れるのである。

※本稿は、『60歳のトリセツ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

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60歳のトリセツ』(著:黒川伊保子/扶桑社)

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