やらないことを決める

そのうえで、みなさんに意識してもらいたいことが二つあります。

一つは「やらないことを決める」、もう一つは「やりたくないことへの意識を変える」です。

まず一つ目の、やることではなく「やらないことを決める」こと。

人は何かを習慣づけようとするとき、「毎日30分歩こう」「週に1回ジムに行こう」など「やること」を決めたがります。

ただ、やることを決めた場合、途中で一度できなかった日があると、そのまま習慣づかなくなることが多々あります。

だからこそおすすめなのは「やらないことを決める」、つまり自分の生活の中でマイナスになっている行動を改善することです。

しかし、ここで注意してほしいのが、必ず0にしようと思わないことです。

例えば暴飲暴食をやめたい、と考えたときに「暴飲暴食をしない」と考えるのではなく「暴飲暴食はしても、週1回までにする」と考えます。

やめたい行動の最低限のラインを定めておくことで、その行動をしてしまったときの罪悪感も薄れ、何より継続しやすいのです。

これはほかの不健康な習慣、例えば喫煙や夜ふかし、浪費などにも応用できるので、マイナスになる習慣を変えるきっかけとして取り入れてみてください。

マイナスの習慣が減るほど生活の乱れも改善し、ストレスも軽減するので、結果的に良い循環に移行しやすくなります。

そうすると、はじめは大変に思えた運動や規則的な睡眠なども意外とできるようになるので、ストレスを溜めない習慣づくりの第一歩目として、やらないことを決めてみてください。