苦手なら苦手でいい

よく「会社で成果を出すためには仕事を好きになれ!」という人もいますが、私はその考え方にはあまり賛同できません。

何事においても苦手なものは苦手だし、嫌いなものは嫌いですよね。「好きになれ」と言われて好きになるなら、普段の生活で悩むこともないはずです。

だから、苦手なら苦手でいい、やりたくないならやりたくなくていい、ただそれを経て成長するためにやるんだ、と考えるようにすればいいのです。

スポーツの世界を考えるとわかりやすいのですが、走り込みや柔軟体操などそれ自体を好きという人は少数派だと思います。ただそれらが基礎となってより大きな成果につながることを知っているからこそ続けられるのです。

このように、やりたくないことだとしても何かしらの意味づけをしてあげれば、ストレスと感じる度合いも小さくなります。

ショックなことや嫌なことも同じように、起こった事実は変わらなくてもそこに意味づけをするのは自由です。

何かストレスを感じたときには、一呼吸置いてから、その出来事が自分に何をもたらすのか考えてみてください。それをできるだけ習慣にすることによって、ストレスの感じ方がまったく違うものになるはずです。

 

※本稿は、『ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた』(WAVE出版)の一部を再編集したものです。


ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた』(著:メンタルドクターSidow/WAVE出版)

何しても元気が出ないのは、その方法が間違っているから!? 正しいストレスケアができれば、もっとラクに、生きやすくなる!

本書では、多くの人がなんとなく捉えているストレスの正体、そしてその正しい解消法を解説。「何をしてもまたストレスが溜まる」と悩む人たちに新しいストレスとの付き合い方を提案します。