何かを習慣化するためには今の自分よりも“ちょっとだけ”レベルの高い目標を決めること(写真提供:Photo AC)
人体には「どんな環境にいても体をある程度一定の状態に保つ」、恒常性という機能が備わっており、これが乱されたときにストレスが生じるそう。ストレス解消法についての情報はさまざまありますが、精神科医のメンタルドクターSidow先生は「一般的なストレス解消法でも、その人に合わなかったり、注意して取り組まないと効果がなかったりすることはよくあります」と語っています。メンタルドクターSidow先生いわく、ストレス解消には「やることではなく『やらないことを決める』こと」が大切だそうで――。

きっちりしすぎると疲れてしまう

「ストレスを溜めない習慣」というと何を想像しますか?

毎日きちんと決まった時間に起きる、週に3回以上運動をする、バランスのいい食事を1日3食摂る、毎日6時間以上寝る、やりたくないことをやらない、こんな内容が浮かぶと思います。

では、これらの習慣をすべて取り入れたらストレスが一切溜まらない人間になるでしょうか? いえ、むしろきっちりしすぎて疲れてしまうでしょう。

というよりも、そもそも実行するのが無理だと思います。

もちろんこれらの習慣はすべて大切ではありますが、この記事を読んでいる人の中には、睡眠時間を確保できない人、暴飲暴食してしまう人、やりたくない仕事を抱えている人もいるはず。

そこで、そんな人でも無理せずストレスを溜めずに済む習慣をお伝えしたいと思います。