卵ともやし、パセリは「便利食材」!
今回、代表的な不調に効果的な食べ合わせをいくつかご紹介しましたが、強力なサポーターになる「便利食材」についても触れておきましょう。
まずは卵。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素がすべて含まれている完全食です。1日1個の習慣で、体内でさまざまな栄養素と結びついて、それぞれの働きを促進します。
次にもやし。栄養があまりないイメージかもしれませんが、疲労回復に欠かせないアスパラギン酸が豊富に含まれています。炭水化物をエネルギーに変え、新陳代謝を活発にする効果もあり、疲労に対する抵抗力を高めてくれます。さらにビタミンCも豊富なので、鉄の吸収に好相性。レバニラ炒めにもやしが入っているのは、理に適っているのです。
もうひとつはパセリ。野菜の中でもビタミンC含有量が群を抜いています。それだけでなく、β-カロテンや鉄分も豊富。抗酸化力が高く、疲労の原因となる活性酸素からも守ってくれます。鉄にはビタミンCが必要ですが、パセリは単体で両方が摂れるので貧血にもおすすめ。血が豊かになると全身に栄養が行き渡り、疲労回復に効果的です。また、豊富なビタミンCはコラーゲンの合成にも働きかけるので、美肌効果もあります。これらの食材は、食べ合わせに便利な食材として覚えておくとよいでしょう。
食品から摂る栄養素は、体内に入って貯蔵・貯留され、必要に応じて使われていきます。1週間を目安にさまざまな食材を摂るようにすれば、栄養バランスがとれるでしょう。この時季に多い不調改善に効果的な食べ合わせを覚えておくと、毎日を元気に過ごせますよ。