マイタケ茶碗蒸しを作る裏ワザ、あります!

あぁ、マイタケの茶碗蒸しは一生食べられないのか、残念。

と思いきや、実は、マイタケ茶碗蒸しを作る裏ワザがあります。

タンパク質分解酵素の弱点は……そう、熱です。

マイタケを茹でて中まで火を通し、タンパク質分解酵素をしっかり壊してから卵液と合わせればOK。軽く焼く程度ではタンパク質分解酵素が生きている可能性があるので、しっかり加熱することが大事です。

でも、これでは、下茹での段階でマイタケの旨味も香りも抜けてしまうんですよね。残念……。

ちなみに、マイタケのタンパク質分解酵素を生かしたおすすめ料理は、唐揚げとステーキ。お肉にほぐしたマイタケをもみ込んで20~30分置くだけで、お肉がしっとりやわらか。特に牛肉は、お手頃価格のステーキ肉が大変身。香ばしく焼けて旨味が濃くなったマイタケもたまりません~!

お手頃価格のステーキ肉が大変身(写真提供:著者)

食材の特徴を知ると、料理のアイデアも広がりますね。


◆「やがて身になる食べ物トリビア」の連載一覧
◆「なりっち食堂」の連載一覧

ごはんに化ける ズルイおつまみ
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!

コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。