やっぱり目玉は、なんといっても世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」(写真提供:Photo AC)
訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「めちゃくちゃ楽しい、水着で浸かるヨーロッパの温泉」です。

ヨーロッパへ温泉旅行

2019年、転職に際し、1カ月の有休消化期間を手に入れました。せっかくだからと頑張って計画立てて行ったのは、ヨーロッパ。

最後にいただいたボーナスを握りしめ、ドイツ、ハンガリー、アイスランドで計15箇所の温泉をめぐりました。いや〜楽しかった。

それまで海外で訪れた温泉といえば、寒すぎて足元しか入らなかったパムッカレ(トルコ)と、今にも崩れそうな見た目の北投温泉(台湾)の公衆浴場だけ。

ヨーロッパは基本混浴だし、水着で浸かるような温泉も果たして楽しめるのか……? とドキドキしながら行ったのですが、すばらしい体験が待っていました。

ドイツの温泉保養地には、かつてヨーロッパ各地から貴族や作曲家が訪れたそうで、日本でいえばさながら将軍や文豪に愛された箱根・熱海のよう。入浴プログラムもかなり研究されていると聞くので、とっても楽しみでした。

訪れたのは「ヴィースバーデン」「バーデン・バーデン」「バート・ホンブルク」の三つの温泉地。ドイツの玄関口・フランクフルトの周りに点在しているので、めぐりやすいのもポイントです。

ドイツ語でBadeは入浴の意味なので、Bad(バート)やBaden(バーデン)は温泉地を指すようです。湯河原とか湯布院みたいなことなのでしょう。