イラスト:小林マキ

新型コロナウイルス感染がようやく落ち着いたと思ったら、夏以降はインフルエンザがかつてない規模で大流行。この冬を元気に乗り切る免疫力の高め方をアドバイスします(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

免疫細胞が集中する腸内環境を整えて

免疫細胞は、加齢や生活習慣の乱れによって衰えるそう。

「加齢はともかく、生活習慣は心がけしだいで改善できます。十分な睡眠をとって疲れやストレスを溜めないようにし、規則正しい生活で自律神経のバランスを整えましょう。外での適度な運動は、血流促進とビタミンDを増やすためにも、積極的に取り入れたいところ。1日30分程度のウォーキングがおすすめです」

免疫細胞が多く存在する腸内環境を整えることも大切です。

「腸の善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富な野菜や海藻類、善玉菌を多く含むみそや納豆などの発酵食品、粘膜細胞の維持に必須のビタミンAを含むレバーやウナギ、卵などを摂りましょう」

インフルエンザの予防接種も受けておくべき、と大塚先生は推奨します。

「予防接種を受けたのに発症を繰り返してしまう人は、免疫力が落ちている可能性が高い。今回の記事を参考に生活習慣を見直してみて」

次回からは、さらに免疫力を高める生活術を詳しく紹介します。

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