(写真提供◎青木さん 以下すべて)
青木さやかさんの連載「50歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、50歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「仲が良い(?)娘がいる母として」です。

連載「青木さやか「休みの日は、ベッドでお菓子とNetflix三昧。『私たちのブルース』という韓流ドラマにハマってラーメンを鍋から…」はこちら

14歳の娘のこと

娘の誕生日がきた。来年度は中学3年生で、会話する度に知らない言葉が増えてきて、もはやわたしのほうが教えてもらうことが多いような気がする。年長者として何か教えたいと思うけど、その意思を持って話しかけるとウザすぎるという空気になる。14歳の娘は頼もしいし、おそろしい。

娘とわたしは仲が良い(ような気がする)今でも時折同じベッドで眠り、休みの日はスーパー銭湯に行って娘の好きな露天の寝湯を並んで楽しんでいる。

娘は幼い時から、渋いものが好きで甘いものよりサキイカ、チータラ。おばさんやおばあさんと仲が良く50代60代の友だちがいて、わたしがいなくても2人で会ったりして盛り上がっている。96歳になる祖母とも仲が良く、祖母は「さやちゃんより優しいわ、この子は」と言う。わたしは「比べない方がいいですよ、人と人を」と返すが、耳が遠くて聞こえていない。

ある時、ゲッターズ飯田くんに娘が占ってもらう機会があり「生まれた時から65歳ですね」と言われていて、なるほど、だから還暦過ぎた人たちと話が合うのか、と非常に腑に落ちた。ちなみにわたしは「生まれた時から高校生」らしく、やはり。わたしは寝湯より炭酸泉が好きだ。