大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。2人の球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。
とある夕食の時間
「ダサいから」
この言葉が瑛介の口から飛び出したとき、
《カチッ》
わたしには確かに息子が夫・元木大介の地雷を踏む音が聞こえていた。
ドカーーーーーーン!!
「坊主頭(以下略称:坊主)のどこが嫌なのか?」
という父の質問に対する息子の答えが、コレだった。
どんな真っ当な理由が瑛介の口から聞けると思ったのか、夫?(とりあえずブチ切れることは決まっていたよね)
「そんな奴ぁもう最初から野球なんて辞めちまえー!」
そういえば普段から夫の「野球辞めちまえ」沸点はとても低い。
一番瑛介に野球を辞めてもらっては困る人が何を言う…と私はつねづね思っている。
ここでヘタに私が割って入ってしまうと「夫婦喧嘩」という不覚の感電ショックに至る恐れアリ。ここは黙って忙しく箸を口に運び続けるに限るわたし。砂を噛むように自分の作った夕食が、まずい。