(写真提供:Photo AC)
「センス」と聞くと、生まれながらにもっているものという印象を受ける人がいるのではないでしょうか。しかし、「振る舞いや言葉など社会性をもった<センス>は、後天的に身につけるものばかり」と話すのが、約50ヵ国を旅した経験をもつ作家の有川真由美さん。今回は、有川さんの著書『センスいい人がしている80のこと』から、「センスがいい人」の考え方を一部ご紹介します。

「気持ちよく話す」より「気持ちよく話してもらう」

基本的に、人は自分の話をするのが好きなのです。

本能的に「認めてほしい」「わかってほしい」と思っているので、自分の話をしているときは気持ちがいいもの。

好きなこと、嫌いなこと、過去の栄光、自慢話、他人の噂話や悪口、仕事の愚痴、社会への不満など、自分の話したいことをペラペラとしゃべって、気づくと相手の顔がフリーズしているということもありがちです。

スマートな人は「お先にどうぞ」が基本マナー。なので、まずは「**さんは映画が好きらしいですね。どんな映画を観るんですか?」なんて、相手を軸にして話を展開します。

相手に気持ちよく話してもらい、表情が晴れやかになり、「この人と一緒にいると楽しい」と思ってもらえたら、こちらも嬉しいではありませんか。

そのためには、「話してもらうこと」。まずはこれだけを押さえれば大丈夫です。

自分のことを話すのを少し抑えるだけで、自然と相手に興味が向かいます。

「この人は、どんな話題なら気持ちよく話せるかな」「どんな人なんだろう」「なにが好きなのかな」などと観察すると、質問がわいてくるのです。