イラスト:小林マキ

女性ホルモンの減少により、さまざまな不調が表れる更年期。しかし、はじめは原因がわからず悩む人が多いようです。どんな症状があるのか、またその上手な乗り切り方を教えます(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

自律神経を整える生活習慣がポイント

更年期特有の症状を和らげるセルフケアのポイントは、自律神経を整える生活習慣です。

「1日3回の栄養バランスがとれた食事や、筋肉を増やし骨を強くするための運動を心がけ、早寝早起きを習慣にしましょう。症状の程度は個人差が大きいのですが、生活に支障が出るほど重い場合は、更年期“障害”として治療の対象となります。減少する女性ホルモンを補う『ホルモン補充療法』で症状を軽くすることも可能です」(天野先生。 以下同)

更年期の症状は2~3年でおさまることが多いといいますが、人によっては長引くことも。