(写真提供:Photo AC)
アメリカの心理学者エレイン・アーロンが提唱した、生まれつき敏感で周りの刺激を受けやすい性質の子どもを指す「HSC(Highly Sensitive Child)」という言葉が近年注目されています。このような内向的な子どもについて、2000人以上の親子の悩みを解決してきた元スクールカウンセラーで臨床心理士の吉田美智子さんは「内向的だからこそ持つ長所を最大限に伸ばすことが、親子にとって大切」と語っていて――。そこで今回は、吉田さんの著書『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』より「自分の気持ちを表現してほしいときの接し方」についてご紹介します。

先生と友だちに、自分のやりたいことや気持ちを言えない

内向・HSC型の子どもは、それぞれの性質から、自分の気持ちや考えを伝えるのが不得意です。

「自分の気持ちを言えないと学校で困るのでは?」「大人になったら将来困るだろう」と親が不安になるのもわかります。

でも、学校などで経験を積み重ねながら、少しずつ自分の気持ちを言えるようになるものです。

その成長を応援するために、子どもの性質を肯定して、今できることを教えてください。