(写真提供:Photo AC)
近年の物価高や不景気の影響で、「周囲の人に優しくできる<精神的なゆとり>をなかなか持てない」という方もいるのではないでしょうか。そのようななか、精神科医の和田秀樹先生は「こんな時代だからこそ、『優しさとは何か?』を改めて見つめ直す必要がある」と指摘しています。そこで今回は、和田先生の著書『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』から、毎日を前向きに過ごすためのヒントを一部ご紹介します。

優しさには、相手の気持ちを優しくする効果がある

人は誰でも、心や気持ちが満たされていないと、人に優しくすることはできないものです。

マスコミが芸能人の不倫を叩いているのを見て、一緒になってバッシングをしているのは、やはり気持ちが満たされていない人たちです。

「不倫はダメ」という正論を振りかざすことで、寂しい自分を慰めようとしても、それで自分が満たされることは永遠にありません。

自分を慰めるどころか、気がつけばムダな行動をしている自分を発見して自己嫌悪に陥ることになり、不機嫌な状態が延々と続くことになります。