(以下写真=本社・武田裕介)
ソロ歌手としてデビュー後、お笑いコンビ「品川庄司」庄司智春さんと結婚した3児の母・藤本美貴さん。大人気のYouTube「ハロー!ミキティ」から名言を集めた書籍『ミキティ語録-前しか見ない』が今、話題に。その藤本さんと対談するのは、お笑いトリオ「森三中」大島美幸さんの夫で1児の父・鈴木おさむさん。鈴木さんは放送作家として『SMAP×SMAP』などの人気番組を手掛けた後、現在ではベンチャーファンドの代表を務めています。仕事も育児も頑張るおふたりが、夫婦や家族との向き合いかたを語ってくれました。(全三回の第二回。構成=かわむらあみり 撮影=本社・武田裕介)

みんな「何も考えていない」と言ってたのに

鈴木 受験についてはどう考えていますか? うちは小学校に入る時に勉強をしているかまわりに聞いたら、「何もしていない」と言ってたので、夫婦でその話を信じて何もしなかったんです。でもまんまと騙されたみたいで。(苦笑)みんなこっそり、勉強させていますよね?

藤本 させてますね。思い出すと、幼稚園の年中ぐらいですでに、「あいうえおを書けます」というお友達や、公文に通わせている家もありました。うちは長男が小学校受験をしたんですが、「ひとまず、ひらがなはちゃんと書けなくてもいい」と、数の数えかたや丸の描きかたとかを優先して勉強させた覚えがあります。

鈴木 うちは振り返ると、子どもに何も無理強いしなかったことで、得たことがあると思う反面、勉強には苦手意識を持たせてしまった。そもそもまず、ひらがなが書けるようになるのが遅かったんですよね。それでいて、気づいた時には数字も含めて、勉強全般が苦手になっていました。

藤本 私は中卒、夫は高卒で、二人とも全然勉強してこなかった。だからこそ「これはマズい」と思うところはあって。めちゃくちゃ頭がよくなってほしい、とまで言うつもりはないんですが、最低限やったほうがいいらしいよ、とは言いがち。でも「本当に勉強をさせたほうがいいのかな、どうなのかな?」と、どこかで思いながら過ごしています。