手前から時計回りに、アミューズに見立てた「フォアグラと苺のシュー、苺のメレンゲ」「コンテチーズのフラン」「タラバ蟹のポーチとキャビア あんぽ柿と酒粕のアイス最中」。クリーミーなフォアグラのムースには京都・宇治産のプレミアム薔薇茶、続く2皿には京都のハーブ園「ハーバリストクラブ美山」のレモンバームのブレンドティーをペアリング

アフタヌーンティーをコース仕立てで

京都・東山三十六峰を背にする高台に2019年10月開業した「パークハイアット京都」。歴史や文化が息づく京都の魅力とパークハイアットのエレガンスを融合させた、最新のラグジュアリーゲストハウスだ。

ホテルの中には4つのダイニングがあり、そのひとつ、暖炉やさまざまなアートを配したラウンジスペース「ザ リビングルーム」では、朝は宿泊ゲストのための和朝食、夜はバードリンクやフード、午後はランチとしても楽しめるアフタヌーンティーを提供している。

スコーンやサンドイッチを盛った3段スタンドが登場すると思いきや、こちらは5皿のコース仕立て。メニューも個性的で、この日はフォアグラと苺を使ったアミューズ風の一皿に始まり、2皿目はタラバ蟹とキャビアの前菜にあんぽ柿と酒粕のアイス最中を添えて。

 

4皿目の「ビーフクロケット」。卵黄のコンフィとフレッシュわさびを添えた濃厚な一皿だが、茨城「長野園」のアールグレイを合わせると後味すっきり。ほかに「グラニテ」や「チョコレートスフレ」がつく。お茶は全4種類

 

フランス産コンテチーズの温かくてとろとろのフラン、牛頰肉を使用したボリュームもあるビーフクロケット、最後は焼き立てのチョコレートスフレへと続く。甘くないセイヴォリーとスイーツをバランスよく味わえる構成だ。

さらに4種類のお茶もつき、皿ごとのペアリングも楽しめる。味にも流れにも緩急があり、時間を気にせず夕方までゆったり過ごせるのも魅力だ。