「6月からは、朝ドラ『あんぱん』に出演します。僕が演じるのは、戦後、のぶと嵩が就職する新聞社の編集局主任」(撮影:野村佐紀子)
〈発売中の『婦人公論』7月号から記事を先出し!〉
現在、《イケオジ俳優》としてブレイク中の津田健次郎さん。多くの人が「どこかで耳にしたことがある」と思うほど、声優やナレーターとして長く活躍してきた、その声には唯一無二の魅力がある。ベテラン声優が、50代を迎えて俳優としての道を突き進む理由は――(構成:内山靖子 撮影:野村佐紀子)

不器用な自分は完全に大器晩成型

これまではアニメの声優やナレーターなど、声の仕事に多く携わってきました。しかし最近は、俳優としてさまざまな作品に声をかけていただけるようになり、本当にありがたいです。

6月からは、朝ドラ『あんぱん』に出演します。僕が演じるのは、戦後、今田美桜さん演じる朝田のぶと、北村匠海さん演じる柳井嵩(たかし)が就職する新聞社の編集局主任。

社内で新たに立ち上げた雑誌の編集長として、2人を含めた編集部員たちを率いていきます。

朝ドラは通常のドラマに比べて放送する本数が多く撮影スケジュールがタイトで大変ですが、そのぶん、俳優同士の距離を縮めてくれる。

とくに今回の役柄は、今田さんや北村さんとガッツリ絡んで芝居ができるので嬉しいです。脚本も非常に面白く、楽しく撮影に臨んでいます。