厚生労働省によると、現在、国内の認知症患者は約700万人と見込まれています。つまり、65歳以上の5人に1人の割合というのですから、他人事ではありません。いつまでも脳の健康を保つにはどうしたらよいでしょうか(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)
日々の生活を見直して認知機能をキープしよう
1)コグニサイズで脳を活性化
1日20~30分の有酸素運動を週3回、定期的に行うと、認知症の発症リスクが抑えられるというデータがあります。
「有酸素運動をするなら、国立長寿医療研究センターが開発したコグニサイズがおすすめです。体を動かしながら、計算やしりとりといった認知課題を行うもので、同時に2つ以上の作業を行うことでより脳を活性化できます。例えば、たし算などもあまり簡単にできるものではなく、油断したら間違えてしまうくらいの難易度にチャレンジするのが効果的です」(伊藤先生。以下同)
スクワットやかかと落としなど下半身の筋肉トレーニングを組み合わせ、筋力の維持にも努めて。

イラスト:小林マキ