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「健康診断にひっかかってしまった」「お腹まわりが気になる」「疲れがとれない」といった悩みはありませんか?生活習慣病・肥満治療の専門医である牧田善二先生は、「『健康に良い』と信じて実践していることが、じつは健康に良くなかったり、なんとなく習慣化していることが健康を損なう結果につながっていたりします」と語ります。そこで今回は、牧田先生の著書『すぐに実践したくなる すごく使える栄養学テクニック』から一部を抜粋し、「栄養学の正しい知識」をご紹介します。

ブロッコリーは「生」が栄養満点

皆さんはブロッコリーをよく食べていますか?

じつは、ブロッコリーは日本全体でよく食べられ、よく生産されるようになったため、2026年から「指定野菜」となります。

指定野菜とは、消費量が多く、国民の生活にとって重要性が高いと国が位置づけた野菜です。指定野菜になると、(天候などにより多く収穫できたことで)価格が下落しても、国から生産者に補助金などのサポートが行なわれるため、安定した供給が望めます。

すでにキャベツ、大根、きゅうり、なす、トマト、にんじん、ほうれん草、ピーマン、レタス、白菜、じゃがいも、さといも、ねぎ、玉ねぎの14品目が指定野菜となっています。そこにブロッコリーが加われば、1974年のじゃがいも以来、約半世紀ぶりの追加になります。

もともとブロッコリーは、かぶ、小松菜、アスパラガス、ごぼう、かぼちゃなど35品目が含まれる「特定野菜」でした。特定野菜は、指定野菜の次に重要だと考えられている野菜です。