(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
中国・北京で生まれ育ち、1990年に来日した料理研究家のウー・ウェンさんは、「物事を複雑にせず、シンプルにすることが快適な暮らしの秘訣」と語ります。今回は、ウーさんの著書『本当に大事なことはほんの少し~料理も人生も、すべてシンプルに考える生活術』から一部を抜粋し、ウーさんが実践している日々の工夫や考え方を紹介します。

夕食作りに悩んだことはないです。夜はたんぱく質のおかずと野菜スープがあればいいから。

「朝ごはんはたっぷりと。お昼はよいものを。夜は少しにしましょう」。

一日3食のバランスを表したこんな言葉が中国にあります。

一日の始まりである朝は、活動のエネルギーを蓄えるためにたっぷりと食べる。お昼の「よいもの」というのはたんぱく質のこと。お昼にご飯などの炭水化物をたくさん食べると、午後は眠くなりませんか? ですから炭水化物は控えめにして、良質なたんぱく質を昼に適量とる。夜は、あとは眠るだけなので少し食べる程度でいい。

とても理にかなっていると思いますし、私もこのバランスで食事をとることが身についています。