ひとりでいるときなどに感じやすい《孤独感》。脳科学者・中野信子さんによれば、孤独感は「他者と心が通じていない」と感じることで生じるものだと言います。コロナ禍が明け、多くの人が孤独感から解放されるはずでしたが、実際には今「そばにいるのに孤独」「わかりあえない」という、新たな感情を抱えているようで…。書籍『「さみしさ」に負けないための脳科学』をもとに解説します。
さみしさからの逃避は依存症を招く
さみしさを埋めるために、過食、お酒、薬物、ギャンブル、ゲーム、買い物、セックスなどに依存してしまうこともあります。
わたしたちの脳には報酬系という回路があり、苦労をいとわず様々なことを頑張れるのは、快楽という報酬を脳が欲しがるためであると考えられています。
この快楽を受け取っているときには、様々なストレスから一時的に解放されたような感覚になります。
当然、さみしさもこのときには消え去ります。けれどもそれは一時的なもので、その快楽が減衰してくれば、またさみしさも戻ってきてしまいます。
ドーパミンによる快楽でさみしさが一時的に消えるということを覚えてしまうと、なかなか抑制は利かなくなってくるでしょう。
同じことを繰り返していくうちに、気づけば依存的になっているということも考えられます。