(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
コロナ禍を経て「ソロ活」「おひとりさま」の需要が拡大するなか、自由気ままに楽しめる<ひとり旅>に憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「日本は稀に見るおひとりさま天国。ひとり旅デビューするなら、今がチャンス」と語るのは、ひとり旅のベテランである文筆家の門賀美央子さんです。そこで今回は、門賀さんがひとり旅を楽しむためのコツを詰め込んだノウハウ・エッセイ集『気ままに楽しく! 大人の女ひとり旅』から、一部を抜粋してお届けします。

ひとり旅は、宝物探し

ひとり旅の楽しみ。

それは言うまでもなく「どこまでも自由であること」です。

どこに行くか、どんなものを観るか、どう過ごすか。

すべては自分の心次第、誰にも気兼ねすることなく選べます。

好きなように計画を立てられるのはもちろん、当日気が変わって突然計画を変更してもまったく問題ありません。旅の途中で残念ながら体調不良になって早めに帰宅、なんてことになっても申し訳なく思う相手もいません(もちろん予約をしている場所などがあれば、きちんとキャンセル連絡をしなければなりませんが)。

自分の時間を自由にコントロールして最大限活用できるのはひとり旅ならではです。

けれども、もっと素敵なことがあると私は思っています。

それは、旅先で出会えた「なにか」のひとつひとつにじっくりと向き合えること。

連れがいる旅だとつい会話に夢中になって気づいたら目的地、なんてことが起こりがちです。それはそれで楽しいものですが、おしゃべりは旅でなくてもできます。逆に、ゆっくりと旅情を楽しみたいのに同行者に気兼ねして物思いにふけることさえできない、ということもありません。

どれだけ仲良しでも旅先では喧嘩になる、なんてよくいいますが、それはこうした小さなストレスが積み重なりやすいからではないでしょうか。

もちろん、誰かと思い出を共有するのは素敵なことです。でも、胸にしまっておける自分ひとりの思い出(たからもの)を手に入れるのだって、それに負けないぐらい素敵で楽しい。宝探しをしていたら独りの寂しさを感じている暇なんてありません。

せっかくいつもと違う場所へと足を延ばすなら、旅に集中し、見慣れない風景を目に焼き付け、そこでしかできない体験に全力を注ぎたいと思いませんか?