人の名前がパッと出てこない、「ああ、うっかりしてた!」が口ぐせ。今、何をしようとしていたのか思い出せない……という人も多いことでしょう。気のゆるみは誰にでもあるけれど、それが思わぬ事態につながることも。『婦人公論』読者の、うっかり体験を聞きました。
留守番電話で大失敗
夫の入院に急遽付き添わなければならず、ペットのうさぎをしばらく友人に預かってもらったことがある。幸い夫は無事に退院し、うさぎもわが家に帰ってきたのだが、後日、友人から「夫が腰をいためた。原因はうさぎのケージを運搬したこと」と、思わぬ連絡が。
はたしてどのくらい深刻な状況なのか。治療費を支払うべきなのか? 状況の確認のために友人に電話をしたが留守。とりあえず留守電に、案じている旨を吹き込んだ。
それから部屋にいた夫に「でも、こんなことで腰痛なんて、本当かしらねえ?」と大声で話しかけたところで、私は気が付いた。まだ留守電が回っていることに――。
もちろんメッセージは本人の聞くところとなり、友人とは疎遠に。後味の悪い結果になってしまった。以来、留守電は身内以外には残さないと心にかたく誓っている。
(65歳・年金受給者)
(イラスト:いしやま暁子)