いまや世界大会も開かれるなど、競技として確立されているeスポーツ。最近ではシニアのフレイル予防効果も期待されているという。eスポーツはシニアが楽しめるものなのか?実際に現場を取材し、その魅力に迫る
高齢化率、全国1位
こうしたシニアの集まりがほかにもあるかと探すと、なんとプロチームが秋田にあるという。ゲームが好きな若者に聞くと、「マタギスナイパーズでしょ、有名だよ」とのこと。いったいどんな人たちなのだろうか。
ユーチューブの公式チャンネルには、スポンサー名の入った揃いの黒いTシャツを身につけた男女が、パソコンを操作して戦う動画が上がっていた。『VALORANT(ヴァロラント)』というシューティングゲームで、5人対5人のチーム戦だ。
各自、選んだキャラクターの目線でゲームが進むので、全体の状況を把握するだけでも至難の業。さらに仲間と通話しながら戦略を練るというのだから――これをプロとして戦うシニアがいるというだけでかなりの驚きだ。
チームを作ったのは、秋田県に本社を置くIT企業のエスツー。「もともと社長がeスポーツに興味があり、2020年にまず若年層チームを設立しました」と同社のeスポーツ担当・土門悠さん。
ITの技術を使って地元を活性化したいという思いがあった同社では、高齢化率全国1位という秋田で「シニア限定のプロチームがあったら、インパクトがあって面白いのではと思いました」。