老後のお金や健康の不安、世間から取り残されたような孤独感……。年齢を重ねると、何かと負の感情にとらわれやすくなります。仏教の教えをもとに、今を楽しめる心を取り戻す練習を始めましょう(構成:山田真理)
心の老いを克服する
心の老いを克服するには、自分の状態を自覚し、リセットする言葉がけを自分に向けて行い、行動に移すことが大切です。その手順を詳しくお伝えします。
(1)「自分中継」に努める
先ほどの心の状態を確認する作業を、自分中継と表現してみましょう。さながらアナウンサーのように、自分の日常生活を観察して、頭の中で実況中継するのです。
たとえば、「出かける直前にスマホが行方不明。待ち合わせに遅れるかもしれないと私は焦っています」「病院を予約していたのを忘れて、落ち込んでいます」というように、行動と心の動きを頭の中で言葉にして確認する。客観的な目が養われ、ネガティブな気持ちとも自然と距離を置くことができるはずです。