(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
国士舘大学大学院客員教授・八幡和郎先生は、「近代日本において、全国のどこで生まれても地元の各都道府県に名門高校があり、良質な高校教育を受けることができることは国力の源泉となってきた」と語っています。当連載では、そんな八幡先生の著書『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』から一部を抜粋し、全国の名門高校をご紹介していきます。今回取り上げるのは「岡崎高校」です。

岡崎高校 県立/共学/愛知県岡崎市明大寺

トヨタのお膝元で躍進。公立で全国有数の東大合格者を出す

「愛知県の学校の先生は、日本中のどこの先生よりも戦前の師範学校の先生の雰囲気を引き継ぐ、先生らしい先生だ」というのが現場の先生方の間で定評らしい。

『中学生日記』(番組タイトルは時期によって変化していた)という学園もの再現ドラマが1972年から2012年まで放送されていたが、これがNHK名古屋放送局の制作であった。そこには、日本各地の人が見てすんなり入っていける先生や生徒の姿があったからだろうと思う。

愛知県では八中までナンバースクールがあった。一中が旭丘高校、二中が現在の岡崎高校、三中は津島高校(津島市)、四中は時習館高校(豊橋市)、五中が瑞陵高校(名古屋市瑞穂区)、六中が一宮高校(一宮市)、七中が半田高校(半田市)、八中が刈谷高校(刈谷市)だった。そのうち時習館高校は東三河の名門で有名卒業生も多い。そんななかで、岡崎高校が躍進したのは、区域にトヨタの関連企業が多く、インテリ層がこの地区に多く住むようになったことの反映だろう。

岡崎市では、旧住民が鉄道の通過を嫌ったために駅と旧市街とが離れているが、岡崎高校は駅から北に3キロ、岡崎城の南東2キロのあたりにある。