(撮影:本社・武田裕介)
家計簿を駆使し、お金の管理を徹底しているという、家事アドバイザーの山崎美津江さん。夫婦2人暮らしの自宅には、部屋のいたるところに節約の工夫が。その一つひとつには、長年の家計管理から見出した根拠があって――。(構成:上田恵子 撮影:本社・武田裕介)

支出を記録して家計と向き合う

テレビでは、毎日のように物価高に関するニュースが流れ、「物価が上がったせいで生活が苦しくなった」という人が増えています。――でも、本当にそれだけでしょうか?

確かに食品や日用品は徐々に値上がりしていますが、私たちの家計にもっとも影響を与えているのは、年金から天引きされる社会保険料の上昇です。そもそもの手取り額が減っているのですから、生活が苦しくなるのは当然だといえます。

そのような情勢を受けて、シニア世代の方から「年金だけで生活していけるのか、この先が不安です」と相談される機会が増えました。しかし、不安を感じるのは、どれくらいお金があれば生活していけるのかがわかっていないから。先が見えないために不安になるのです。

経済とは、人々のその「不安」という心理によって、大きく左右されるもの。「XX不足という情報から買いだめに走り、無用な出費をしてしまった」「セール品や限定品はつい買ってしまう」という人はいませんか?

世間の雰囲気に流されることなく自分の大切なお金を守るためには、本当に必要なものは何か、月にいくら使えるのかをきちんと把握すること。そして何にいくら使ったかを記録して、「見える化」することが大切になってきます。