(写真提供:Photo AC)
テレビ番組や雑誌の星占いをついチェックしたり、人生の転換点で運勢を調べたりした経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、心理占星術研究家である鏡リュウジさんは「『占いなんか信じない』と多くの人が思いながら、その需要が尽きないのはなぜなのか」と問います。そこで今回は鏡さんの著書『占い師の正体-人はなぜ占いに惹かれるのか』より一部を抜粋し、「占いという謎めいた営みの魅力、魔力、その本質」をお届けします。

オカルトへの興味から占星術の世界へ

女性誌における星占いの先陣を切った『anan』は、1982年に女性ファッション誌として初めて占いの特集を組みました。それからほぼ毎年、占い特集号が出るようになり、僕も何度か声をかけていただいています。2016年には『anan 2000! 特別記念号』が発売されました。

『anan 2000! 特別記念号』の記事にある「(占いは)昔はかなりオカルトなイメージ」という一節を読んで、「へぇ、そうだったんだ」と思った方もいたかもしれません。これに対する僕の答えはこうです。

「実はそうなんです」

かくいう僕も、オカルトへの興味から占星術の世界へと踏み込んだクチです。恋に憧れ、恋に悩む少女に向けて「高嶺の花とあきらめていた彼に思いきって声をかけてごらん。恋の逆転勝利まちがいなしだよ」などと、今読むとちょっと気恥ずかしい占いを書いていた高校生占い師は、正真正銘オカルトファンだったのです。