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歩く、立ち上がる、靴下をはく。そんな何気ない動作で、脚の付け根に痛みや違和感を覚えることはありませんか? 女性に多いとされる股関節のトラブルには、骨の形が関係している場合もあります。年齢を重ねても快適に動き続けるために、日常生活で気をつけたいことは? 股関節ケアプログラム開発者の平井孝幸さんが、専門家の高平尚伸教授に、痛みのサインや今日からできる「3分ケア」について聞きました。

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「股関節の悩みは女性に多い」は、本当?

平井:前回は、股関節が骨盤と大腿骨(だいたいこつ)をつなぎ、「動く」と「支える」の両方を担う関節だと教えていただきました。今回は、40代以降の女性からよく聞く疑問です。股関節の痛みや変形性股関節症は、男性より女性に多いのでしょうか。

高平:はい。少なくとも日本の変形性股関節症では、女性が多いことはよく知られています。ただし、「股関節の悩みを持つ人の9割が必ず女性」と一律に言うのは正確ではありません。対象となる病気や研究によって割合は違います。一方、2008年に国内15施設で新たに変形性股関節症と診断された485人を調べた研究では、390人(81%)が「寛骨臼形成不全(かんこつきゅうけいせいふぜん)」を背景としており、その390人のうち358人(92%)が20歳以上の女性でした。さらに、2022年に国内12施設で新たに変形性股関節症と診断された1197人を調べた研究でも、すべての年代で女性が多く、股関節の形成不全が最も多い背景でした。

平井:「女性だから年齢とともに悪くなる」という単純な話ではないのですね。

高平:そこはとても大切です。女性であること自体を必要以上に心配する必要はありません。股関節の形、これまでの生活、筋力、活動量、体重の変化、けがの有無など、さまざまな要素が関係します。まずは「女性に多い背景には、股関節の形の特徴がある」と知っておくとよいでしょう。