40代、50代になって急に気になり始めるのはなぜ?
平井:若い頃は何ともなかったのに、40代、50代になって「立ち上がりに脚の付け根が気になる」「長く歩くと疲れる」と感じ始める方もいます。これは更年期が原因なのでしょうか。
高平:「更年期だから股関節症になる」と直接結びつけるのは適切ではありません。年齢とともに筋力や活動量が変化したり、体重が変わったり、仕事や家事で同じ姿勢が長くなったりすることはあります。そうした変化が、もともとの股関節の形や負担のかかり方と重なることで、今まで気にならなかった違和感が表に出てくることがあります。
平井:体重については、気にされる女性も多いと思います。
高平:体重だけを原因にするのはよくありません。ただ、股関節は体重を支える関節ですから、急な体重増加は負担を考えるうえで一つの要素になります。日本人女性を対象にした研究でも、20歳頃から診断時までの体重増加と、診断時の変形性股関節症の進行度との関連が報告されています。ただし、これは「体重を減らせばすべて解決する」という意味ではありません。骨格、筋力、日々の活動などを含めて考える必要があります。