年齢を重ねるにつれて、歩幅が小さくなったり、階段を上るのが億劫になったりしていませんか。歩くときは脚を前に出すことに意識が向きがちですが、実は股関節やお尻の筋肉も重要な役割を担っています。テレビ朝日『有働由美子の健康案内人!』でも取り上げられた、お尻の筋肉を意識した身体の使い方。同番組に出演した股関節の専門家・高平尚伸教授に、股関節ケアプログラムの開発者である平井孝幸さんが、歩き方のポイントや日常動作に生かせるコツを聞きました。
「歩くとき、どこを使っていますか?」
平井:前回までは、股関節そのものの仕組みや、なぜ女性に股関節の悩みが多いのかを伺ってきました。今回は、毎日ほとんどの人が行っている「歩く」という動作について教えてください。先日、テレビ朝日の『有働由美子の健康案内人!』にも出演されていましたね。
高平:はい。10月26日から30日にかけて放送された回では、「お尻の使い方」がテーマでした。歩く、転ばないように身体を支える、階段を上る、立つ・座る、長時間座る。実は、どれも股関節と殿部(でんぶ。お尻)の筋肉が深く関わっています。有働由美子さんにも実際に身体を動かしていただきながら、その使い方を紹介しました。
平井:「お尻を使って歩く」と聞くと、少し意外です。歩くときは、脚や膝関節を使うというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
高平:そうですね。でも、歩行は脚を前に出すだけの動作ではありません。身体を支えながら、片脚から反対の脚へ体重を移し、後ろ脚で身体を送り出していく。この一連の動きの中心に股関節があります。そして、その股関節を動かし、安定させている主要な筋肉が、お尻の周囲にあります。