「近くに助け合える人がいるのって何より幸せなこと」と語る中川大輔さん(撮影:小林ばく)
東京・明治座で舞台『MOTHERLAND』に出演中の中川大輔さん。モデルや役者として活躍するだけでなく、ファッション誌で自ら描いた漫画を連載するなど、マルチな才能を発揮している。興味があることには何でも挑戦したい性格だそうで──(撮影:小林ばく)

僕がハマった《深い沼》

モデルや役者の仕事だけでなく、ファッション誌で自ら描いた漫画を連載するなど、マルチな才能を発揮している中川大輔さん。興味があることには何でも挑戦したい性格だそうで、親の背中を見て育った影響が大きいのかもしれません。父は突然「農家になる」と言って仕事を辞め、僕の高校進学と同時に家族で東京から沖縄へ移住したんです。両親が好きなことをして楽しそうに生きているので、僕も自由にやらせてもらっています。(笑)

役者の仕事には高校時代から漠然と興味があって、部活にも入らず、放課後は家で映画をたくさん観ていました。フィクションの世界で想像を超えた演技が生み出されるのを見て、僕もそういう瞬間を表現してみたい、なら挑戦してみよう、と。実際に足を踏み入れたお芝居の世界は《深い沼》。もともとオタク気質なので、いくら追究しても終わりのないこの仕事のすべてが楽しいです。

「お芝居の世界は《深い沼》です」

現在、ドラマ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』に出演しています。僕も上京したころは姉と暮らしていました。家事分担が不公平だとか小さな不満はありましたが(笑)、近くに助け合える人がいるのって何より幸せなこと。それをあらためて気づかせてくれる作品なので、多くの方に観ていただきたいです。