「冷やし青山椒麻辣麺」1300円。9月末日までの夏メニュー。具は蒸し鶏、香菜にキュウリの千切り、茄子など。一番上のトッピングは実山椒。ざっくりと混ぜて味わいたい。麺類には好みでご飯がつく

 

見た目の爽やかさに反して、辛さは“ド”がつくストレート

連日の猛暑に食欲も衰えがちな今日この頃。だれ気味の胃袋をシャキッとさせたい時におすすめしたい逸品が、ご覧の「冷やし青山椒麻辣麺」。西麻布の中華割烹「龍眉虎ノ尾」が始めた夏限定メニューだ。

麻辣味といえば、真っ赤な色合いのいかにも辛そうな料理が多いなか、皿全体をグリーンでまとめた清涼感溢れるビジュアルに、まず食欲をそそられる。「たっぷりの青山椒とフレッシュの青唐辛子、そしてニラをペースト状にしたソースで麺をあえています」との岡田三郎料理長のことば通り、見た目の爽やかさに反して、辛さは“ド”がつくストレート。口にした瞬間、脳天をすっと突き抜けていく爽快な香りに続き、口中全体が青唐辛子ならではのシャープな辛味の洗礼を受け、汗が噴き出してくる。青山椒のどこか清々しい痺れ感に、香菜独特のエキゾチックな風味が相まって、気がつけば一気呵成に食べてしまっているはずだ。辛味が苦手な方にはあっさりした野菜スープ麺もある。

「牛肉と豆腐の麻辣土鍋煮込み」。これに、混ぜご飯、青菜などが入る日替わりのスープと小菜漬物がついて1300円。豚ガラベースのスープに甘辛の自家製麻辣ダレで味つけ、花椒と唐辛子で作る自家製辣油をかけて仕上げる。生卵入りはプラス50円。ボリュームもたっぷり

 

また、定食類も見逃せない。中でも人気は「牛肉と豆腐の麻辣土鍋煮込み」だ。唐辛子、花椒、豆板醬に甜麺醬も加えて作る自家製の麻辣ダレが味の秘訣。やや甘めのすき焼き風麻婆豆腐といった味わいだ。