良質な栄養素は、車でいうハイオクガソリンのようなもの(写真はイメージ/写真提供:photo AC)
普通の生活をしているのになぜか太ってしまう。加齢や仕事の忙しさのせい? いえ、それは食事の取り方に問題があるのかもしれません。仕事や人間関係の生産性を最も向上させるのは、一番おろそかにされがちな食生活だと、経済評論家の勝間和代さんは語ります。では、勝間さんが勧めるプラントベース・ホールフードの食生活で、どんなことが変わるのでしょうか――

私たちは五感で考えている!

私はプラントベース・ホールフード(食べるものは植物性食品を中心にし、食品に過度な加工をしない。ヴィーガン)の食生活を周りの人にも勧めています。

そしてプラントベース・ホールフードに移ると、持病の鼻炎が治ったり、たとえば仕事で作り出すプログラムが、これまでスパゲッティコード(入り組んでいて整理されていないもの)だったのが急に綺麗になったりといったような目に見える成果が現れます。

なぜかというと、私たちが生きていく上で良質な栄養素は、車でいうハイオクガソリンのようなものです。不健康な食品ばかりを食べていると、私たちのエンジンに入ってくるのは混じりけが多く、不純物の多い油だらけになっています。

そうしますと、脳も内臓も心臓もうまく働くことができません。

私たちが人工知能と違うのは、普段、物事を考えるときにはロジックではなく、五感で考えているということです。

私たちは五感を通じて様々な刺激を受け、その刺激をこれまでの過去の蓄積や知識と照らし合わせて新しい選択を行います。

そのときどうやって過去の記憶を呼び覚ますのか、あるいはより適切な選択肢を選ぼうとするか、その仕組みは実はよくわかっていません。情動と論理と知能が組み合わされ、そのとき、最も快適と思われる選択肢を私たちは考えるのです。