(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
初公演が大正3年(1914年)、100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第54回は「『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』拝啓 望海風斗様」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)

前回「退団後の大仕事いろいろ。スイスで国歌を、カンヌでは『ME AND MY GIRL』の「ランベス・ウォーク」を歌った思い出」はこちら

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」

舞台は1899年、パリの魅惑的なナイトクラブ、ムーラン・ルージュ。
クラブの花形スターで高級娼婦のサティーンと、作家を目指しアメリカからやってきた青年クリスチャンの恋を描いたバズ・ラーマン監督の映画『ムーラン・ルージュ』。

この映画が好きすぎて何十回も観ました。
ニコール・キッドマンの完璧な美しさ、声、仕草、身体のライン、チャーミングなところも全てが好きでした。

自分に無いものには全力で憧れ、何十回も何百回も観る。
これが私流。

去年からずっと楽しみにしていた「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」。
「ブロードウェイでも大ヒットを続ける話題のミュージカルが日本に上陸!」
そのニュースを聞いたときから、ワクワクが止まりませんでした。