人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

未来の予定を書く日記

私は以前、東京にある聖路加国際病院に勤務していました。

ご存じの方も多いと思いますが、そこにはご高齢でありながら現役を貫いた大先輩がいらっしゃいました。日野原重明先生です。

先生が愛用していたのが「3年日記帳」でした。1冊に3年分の出来事を書きこめる日記帳ですが、先生は独特な使い方をしていました。

基本的に、日記というのはその日にあったことを書くものですが、日野原先生は未来の予定をどんどん書きこんでいくのです。

こうすると、「予定がある以上、その日までは元気でいないと誰かに迷惑がかかるという気持ちになり、心も体もシャキッとする」というわけです。