大神いずみさんは、読売巨人軍のコーチ、元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をしている。夢と希望にあふれてスタートした高校生活はコロナや怪我で波乱万丈。そしてこの夏で引退を迎えた。球児の母として伴走する大神さんが、この2年を振り返る。
「カレー」が食べられない人
私の人生の中で、「カレー」が食べられない人を3人くらい見かけた。
いうまでもなく、国民食だ。
誰に出しても喜んで食べてもらえる、料理にあんまり自信がない私でも「なぜか」「どうにか」美味く作れてしまう、好きな人ができたら一番自信を持って作ってもてなせる、国境を超えて世界の味覚を超えてみんなが大好き、それが「カレー」ではないか。
この料理がもし「人」だったら、誰よりもお世話になって誰よりも感謝していて、大好きで、盆暮れのご挨拶は決して失礼のないようお伺いしたい、そんな存在だ。
たまたま同じく食べられないという人にあと2人ほどお会いしたのだが、ご挨拶程度のお友達なので、わたしの人生には全く問題はない。
だがよりによって結婚して夫になった男が、全く「カレー」が食べられないだなんて。
分かってはいたけれど、これが本当にキツい。