101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 80

『くよくよせず、好きなものを食べて、グーグー寝る』

「どうしたら100歳近くまでお元気でいられるのですか?」とよく聞かれますが、私にはとくにこれといった健康法はありません。

ウォーキングもしなければ、食事制限もしません。本当に恥ずかしいくらい、なにもしていません。

玄米が苦手なので、主食はもっぱら白米。いわゆる健康食にも、それほどこだわっていません。お肉が食べたければ食べるし、揚げ物を食べる日もあります。おやつも毎日欠かしません。

自分がおいしいと思うものを食べて、すべて自然に任せる。その生活スタイルで、今日まで来ました。

わずらわしいストレスを遠ざけてきたことが、一番の健康法だったと思います(写真提供:photo AC)

 

 

ただひとつ言えるとしたら、わずらわしいストレスを遠ざけてきたことが、一番の健康法だったと思います。

苦手な人からはうまく遠ざかり、たいていのことは笑ってすませ、人と自分を比べない。細かいことを気にせず、前向きに明るく生きてきたことが、健康につながったような気がします。

くよくよせず、好きなものを食べて、グーグー寝る。脳天気が健康の秘訣でしょうか。

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