養生

「補陽益腎(ほようえきじん)」といって、陽気を補い、腎を守ることが冬至の養生のポイントになります。そのためには、とにかく身体を冷やさないこと。

前述のヒートショックも冷えが原因となりますので、とくに年配の方は、脱衣所に小さなヒーターを置いて点けておく、風呂のフタを外して湯気であらかじめ暖めておくなど、少しでも心臓への急激な負担を少なくすることが大切です。

「補陽益腎(ほようえきじん)」といって、陽気を補い、腎を守ることが冬至の養生のポイントになります。そのためには、とにかく身体を冷やさないこと<『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』より>

また、シャワーでなく湯船に浸かる、素肌をさらさない、あるいは湯たんぽを使うのもおすすめ。

そして、意外な落とし穴は飲み物です。身体を温めようと温かい飲み物をたくさん飲んでも、最終的には身体の熱を奪い、尿となって出ていくことになります。

余分な水分は身体の中で「痰飲(たんいん)」という物質に変わります。痰飲の特徴は“冷やし、重い”。つまり、身体が冷えやすく、重くなります。温かい飲み物だからといって、飲みすぎにはご注意ください。

ましてや、飲み会で冷えたビールを何杯も飲むのはご法度。とはいえ、楽しむことも養生! たまの飲み会をこころから楽しむためにも、普段から丈夫なこころと身体を作っておくことこそが、養生の神髄だと言えるでしょう。