要介護1まで回復し、ついに帰宅できることに!
2018年の正月明けに病院へ戻った母は、1月の半ば過ぎには頑張れば何とか一人暮らしができるまでに回復し、退院できることになりました。しかし、富山はご存じのように雪の多いところで、この冬は例年にも増して大雪でした。いくら回復したとはいえ、家のまわりの雪かきなどは危なくてとてもさせられません。
母が一人で一軒家の自宅に戻るのは暖かくなってからがいいと考えて、春までは病院の隣にある系列の介護老人保健施設(自宅復帰のためのリハビリや医療ケアを行なう施設。略称「老健」)で過ごしてもらうことにしました。
ショートステイを長期で利用する、いわゆるロングショートステイで、ここで春までリハビリを継続しました。その結果、桜の蕾(つぼみ)がほころぶ頃には、リハビリの先生に見守られながら、一人で外を散歩できるようになりました。こうなると、もう早く家に帰りたくて仕方がない。
あるとき介護施設に母を訪ねると、「ボケた人がいて、同じ話ばかりするからかなわん」と、こぼすこと、こぼすこと(苦笑)。
「そんなこと言ったらよくないよ。誰も好き好んでボケるわけじゃないんだから、しょうがなかろう?」
「それはそうだけど……。でも、もう家に帰りたい。ここにいたくないわ」
そんな愚痴(ぐち)がこぼせるほどに、母は元気になっていました。
母が介護施設から自宅に帰ったのは、同年の4月10日。そのときまでに、母の要介護認定は、半年前に入院した際の要介護4から、要介護1にまで回復していたのでした。
※本稿は、『遠距離介護の幸せなカタチ――要介護の母を持つ私が専門家とたどり着いたみんなが笑顔になる方法』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
『遠距離介護の幸せなカタチ――要介護の母を持つ私が専門家とたどり着いたみんなが笑顔になる方法』(著:柴田理恵/祥伝社)
要介護の母を持ち、遠距離介護を実践中の柴田理恵さんが3人の専門家に聞いた――!
これから介護に直面する人に必ず役立つ“知っておきべき&やっておくべき”こと!!