放っておかないでいてくれたことが嬉しかった

これが、「ぶつかりおじさん」というものか。駅に出るとは聞いていたが、まさか道端で出会うなんて。ぶつかった衝撃でスマホは吹き飛んだが、幸い壊れておらず、胸は物凄い痛みだったが、我慢できる程度でなんとか動けたので、その日はそのまま帰った。

もともと腰痛で整形外科のリハビリに通っており、そこに行った際、スタッフさんとの世間話の流れで、「実は昨日、路上でぶつかられて~」と軽いテンションで言うと、スタッフさんは血相を変えて、「息を吸えますか」「腕で押してみてください」「こう動かすと痛いですか」といろいろとみてくれた。

「そこは骨が折れやすいところなので、レントゲンを撮ってください」と言われたが、結局2~3日様子をみることになった。その後もリハビリに行くたびに経過をみてくれた。実際骨折していて処置が遅れたら大変だし、整形外科なのだから、医療に携わるスタッフとして当たり前の対応をしただけなのだと思う。

それでも、自分は大したことがない、我慢するしかないと思っていることを、放っておかないでいてくれたことが、とてもありがたく、嬉しかった。