中野先生「自分の価値観で自分なりのしあわせを把握することが重要」(写真提供:Photo AC)
「私は運が悪い」とあなたは思っていませんか? 「実は『運がいい』と思っている人も『運が悪い』と思っている人も遭遇している事象は大差が無い場合が多い」と語るのは脳科学者の中野信子先生。今回、「運のいい」考え方や、行動パターンを習慣づける方法を紹介していただきました。その中野先生は「何よりも自分の価値観で自分なりのしあわせを把握することが重要」と言っていて――。

運のいい人は自分なりの「しあわせのものさし」をもつ

運のいい人は、必ず、自分なりの「しあわせのものさし」をもっています。

自分なりの「しあわせのものさし」をもつとは、どういう状態が自分は心地よいかを知っておくこと。どういう状態に、自分はしあわせを感じるかを把握しておくことです。

たとえばカフェでくつろぎながら読書をする時間が何よりもしあわせ、という人もいるでしょう。部屋がスッキリ片づいている状態が心地よいという人もいれば、愛犬と共に過ごす時間が好き、スポーツをやっているときが何より楽しいなど、「しあわせのものさし」は人によって千差万別です。なかには仕事や勉強をしているときがいちばん楽しいという人もいるかもしれません。

運を自分のものにするには、この自分なりの「しあわせのものさし」をもっておくことが大事なのです。